助成事業

皆で手作り胸パッド 「桜むね」が講習会=宇都宮

手作りパッドを教える吉沢さん(左)ら

 乳がんで乳房を摘出した女性に手作りの胸パッドを提唱している長野県松本市の乳がん患者団体「桜むね」が30日、宇都宮市内で講習会を開いた。メンバーは同市内の患者らに、作り方を教えるなどした。
 桜むねは、自身も乳房を摘出した吉沢英子代表が2010年に結成した。シリコン製のパッドは高額なため、手作りパッドを提案している。材料や完成品を全国の患者に販売し、各地で講習会も開いている。今年は公益財団法人正力厚生会の助成を受けた。
 この日の講習会では、まずは手芸用のビーズを布でくるみ、さらに通気性を良くするメッシュで覆った。手持ちの下着にパッドを装着するポケットの付け方も教えた。形や大きさなど使いやすい方法を相談し、摘出前後の悩みなども打ち明け合った。参加者は「自分に合うものが作れてうれしい」と笑顔だった。