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「がん医療フォーラム2016」が読売新聞に掲載されました

在宅療養について活発な意見交換がなされた「がん医療フォーラム2016」(岩手県大船渡市)

 がん患者が最期を希望する場所で過ごせる地域づくりを考える「がん医療フォーラム2016」が3日、大船渡市のカメリアホールで開かれた。
 気仙地域の医師らでつくる気仙がん診療連携協議会などが主催。公益財団法人正力厚生会、読売新聞社が特別後援した。在宅療養に取り組む医師、看護師、住民ら約100人が参加した。

 基調講演で、帝京大医学部の渡辺清高准教授は「日本人の2人に1人ががんになる」というデータを示し、「がんになることを前提に、どう備え、支えるかを考える必要がある」と呼びかけた。岩渕内科医院(大船渡市)の岩渕正之院長は、患者や家族の抱える不安を症例を交えて説明し、「介護者が一人で抱え込まないようにすべきだ」と語った。

 地元の歯科医、薬剤師、ケアマネジャーらによる意見交換会もあり、連携して患者や家族を支える重要性を確認した。

 県立大船渡病院は、がん患者と家族が語り合う場「よりどころ」を毎月第2土曜日の午前10時~正午に開いている。