助成事業

病院に美しき弦楽の調べ =香川

迫力ある演奏を披露する読響のメンバー

 読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が12日、丸亀市の香川労災病院で開かれた。バイオリン、ビオラ、チェロからなる弦楽四重奏の美しい調べに、入院患者や職員約120人が聴き入った。

 がん患者やその家族の支援に取り組む公益財団法人「正力厚生会」と読響が2007年度から全国の病院で行っており、県内での開催は11年度以来2度目となる。

 この日は読響のメンバー4人が、坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」や美空ひばりさんの「川の流れのように」、クリスマスソングメドレーなど、アンコールを含む11曲を披露。患者らは聴き入ったり、歌詞を口ずさんだりして楽しんでいた。

 入院中の竹田邦子さん(77)は「高い表現力と迫力ある生演奏が楽しく、あっという間の1時間だった」と感動していた。