癒しの弦楽四重奏 八戸の病院で読響演奏会

カルテットの迫力ある演奏が院内いっぱいに響いていた
読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフル・コンサート」が6日、八戸市の八戸市立市民病院で開かれた。バイオリン、ビオラ、チェロからなる弦楽四重奏の美しい調べに、入院患者や職員が聴き入った。
がん患者やその家族を支援する公益財団法人「正力厚生会」と読響が、2007年度から全国のがん診療連携拠点病院などで開催しており、県内では08年度以来2回目となった。
この日は演奏者4人が、エルガーの「愛の挨拶」や美空ひばりさんの「川の流れのように」、「ふるさと」など11曲を披露。迫力あふれる演奏に聴衆は拍手したり、涙ぐんだりして感激した様子だった。入院中の宮崎静子さん(82)は「素敵な演奏だった。懐かしい歌を口ずさんで楽しかった」と笑顔で話した。