四重奏 患者に元気 奈良で読響 =奈良
読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が1日、奈良市の市立奈良病院で開催された。入院患者や職員ら約100人が、弦楽四重奏の音色に引き込まれた=写真=。
がん患者やその家族を支援する公益財団法人「正力厚生会」と読響が、がん患者の生活の質を向上させようと、2007年度から開催している。
この日は読響のメンバー4人がアニメ映画「となりのトトロ」の「さんぽ」や、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」などを披露。患者らは手拍子をしたり、ステップを踏んだりして楽しんでいた。
鑑賞した川田豊子さん(87)は「元気になりました。病院でこんな演奏を聴けるなんて」と感動していた。