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病院に癒やしの音色 読響 浜松でコンサート =静岡

11曲が披露された「読響ハートフルコンサート」(5日、浜松市中央区で)

 読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が5日、浜松市中央区の聖隷浜松病院で開かれた。入院患者や職員など約90人が、バイオリンやチェロなどの美しい音色に耳を傾けた。
 がん患者らの支援に取り組む公益財団法人「正力厚生会」と読響が2007年度から全国の病院で行っており、県内での開催は2回目。同病院では20年に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期され、4年を経て実現した。
 この日は読響のメンバー4人が、美空ひばりさんの「川の流れのように」や、葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」など、アンコールを含む11曲を披露。患者らは真剣に聴き入り、歌を口ずさむなどして楽しんでいた。
 入院中の猪鼻みどりさん(76)は「病気でつらい思いをしていたが、演奏でとても癒やされた」と感動していた。