助成事業

読響 患者癒やす調べ 鳥取大病院 四季など11曲 =鳥取

演奏を披露する読響メンバー(米子市西町で)

 読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が5日、米子市の鳥取大病院であり、バイオリン、チェロ、ビオラによる弦楽四重奏に患者ら約80人が聴き入った。
 コンサートは、公益財団法人正力厚生会と読響が2007年度から、患者らのQOL(生活の質)向上のため全国のがん診療連携拠点病院などで開いている。
 県内での開催は15年度以来3回目で、同病院では初開催となった。
 メンバー4人は、ビバルディ作曲の「四季」や葉加瀬太郎さんの「エトピリカ」、見岳章さんの「川の流れのように」など11曲を演奏。患者や家族、職員らが心地よい音色に耳を澄ませた。
 入院しているという米子市の平塚喜美さん(76)は「聴いたことのない美しい音色にうっとりとした。明るい気持ちにさせてくれた」と話していた。