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読響団員の名演 患者らに癒やし 柏の病院 =千葉

演奏を披露する読響のメンバーと聞き入る人たち

 読売日本交響楽団による「読響ハートフルコンサート」が25日、柏市の東京慈恵会医科大付属柏病院で開かれた。集まった患者や家族らが、メンバーの奏でる弦楽四重奏とソプラノの美しい響きに聞き入っていた。
 コンサートにはバイオリン、ビオラ、チェロのメンバー4人に加え、ゲストとしてソプラノの北野里沙さんが出演。ビバルディの「四季」春第1楽章や映画「となりのトトロ」の「さんぽ」、「川の流れのように」など12曲を披露した。
 入院している小松道子さん(78)は「クラシックは大好き。入院生活の中で、ちょっとした息抜きと一足早いクリスマスプレゼントを楽しみました」と話していた。
 コンサートは、がん患者と家族の支援に取り組む公益財団法人「正力厚生会」と読響が2007年度から、全国のがん診療病院などで開いている。