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読響 病院で演奏会 =鹿児島

美しいハーモニーを奏でる楽団員

 読売日本交響楽団(読響)の楽団員による「読響ハートフルコンサート」が10日、鹿児島市松原町の相良病院で開かれ、患者ら約50人が、弦楽器の演奏に耳を傾けた。
 がん患者らを支援する公益財団法人「正力厚生会」と読響が2007年度から全国の病院などで展開しており、県内では13年ぶり。
 楽団員4人が11階のホールでビバルディの「四季」や、アニメ映画「となりのトトロ」の「さんぽ」など11曲を演奏。バイオリンやチェロ、ビオラの音色が響き渡り、観客らは演奏に合わせて体を揺らしたり、目を閉じて聴き入ったりした。
 楽団員らに花束を渡した女性患者(75)は、「病院内で生の演奏を聴くことができて感動した。音のハーモニーが心に響き、勇気をもらえた」と話した。