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読響演奏会 治療の支えに 伊奈・県立がんセンター =埼玉

名演奏を披露したソプラノ歌手の北野里沙さん(左)と読売日本交響楽団

 読売日本交響楽団の楽団員による「読響ハートフルコンサート」が4日、伊奈町の県立がんセンターで開かれ、入院患者や看護師ら約40人が、バイオリンやチェロ、ビオラによる弦楽四重奏の音色に酔いしれた。
 コンサートは、公益財団法人「正力厚生会」と読響が2007年度から、全国のがん診療連携拠点病院などで開いている。
 この日はエルガーの「愛の挨拶」や、アニメ映画・となりのトトロの「さんぽ」などを披露。ゲスト出演のソプラノ歌手、北野里沙さんは「アメイジング・グレイス」などを歌い上げた。患者らは曲に合わせて体を揺らしたり、目頭を押さえながら名演奏に聴き入っていた。
 看護師の三隅理央さんは「生の演奏を聴いて、日頃治療に励む患者たちの支えになった」と喜んでいた。