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弦楽四重奏 患者癒やす 新居浜の病院 読響楽団員が披露 =愛媛

弦楽四重奏を披露した読響メンバーら

 読売日本交響楽団(東京)の楽団員4人による「読響ハートフルコンサート」が21日、新居浜市王子町の住友別子病院で開かれ、バイオリンやチェロ、ビオラの弦楽四重奏の美しい調べに、入院患者や来院者ら約300人が聴き入った。

 がん患者とその家族を支援する公益財団法人「正力厚生会」と読響が2007年度から全国のがん診療連携拠点病院などで開くコンサート。同病院での演奏は5年ぶりで、モーツァルトやビバルディの楽曲のほか、ディズニー映画音楽など9曲が披露された。
 院内の告知で知り、1か月前から公演を楽しみにしていた通院患者の同市北新町、田井圭子さん(79)は、目を閉じて聴き入り、「クラシック音楽は心穏やかになるだけでなく、時には勇気をもらうこともある。楽しい一日になりました」と喜んでいた。