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四重奏 患者の心癒やす 読響、長野市民病院で =長野

弦楽四重奏に耳を傾ける患者ら(7日、長野市富竹の長野市民病院で)

 読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が7日、長野市民病院(長野市富竹)で行われ、患者や職員ら約100人がバイオリン、ビオラ、チェロの弦楽四重奏の美しい音色に聴き入った。
 メンバー4人は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章や「川の流れのように」など11曲を披露。アンコールでは県歌「信濃の国」を演奏し、観客は体を揺らしたり、手拍子をしたりしながら演奏を楽しんだ。
 病院1階の吹き抜けスペースが演奏会場となり、2階から見下ろして演奏に耳を傾ける人もいた。患者の女性(76)は「入院しているため、もう生演奏は聴けないと思っていた。元気をもらった」と涙ぐんでいた。
 このコンサートは読響とがん患者やその家族の支援に取り組む公益財団法人「正力厚生会」が2007年から各地の病院で開いている。同病院では8年ぶり2回目。