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病院に響く 弦楽四重奏 島原で読響コンサート =長崎

弦楽四重奏を披露する読響のメンバー

 読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が2日、島原市下川尻町の県島原病院で開かれた。入院患者や職員ら約70人が、バイオリン、ビオラ、チェロの弦楽四重奏の美しい音色に聴き入った。

 がん患者らの支援に取り組む公益財団法人「正力厚生会」と読響は2007年から、全国の病院でチャリティーコンサートを行っている。同病院では20年に開催予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期され、今回3年を経て実現した。

 この日は読響のメンバー4人が、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章や美空ひばりさんの「川の流れのように」、葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」など12曲を披露。患者らは手拍子をしたり、体を揺らしたりしながら楽しんでいた。

 患者の女性(67)は「初めて生の演奏を聴き、とても感動した。入院生活ではつらいこともあるが、きょうの演奏を思い出してがんばれそうです」と話していた。