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院内に癒やしの調べ 徳島大病院で読響団員演奏 =徳島

迫力のある演奏を披露する読響の楽団員

 読売日本交響楽団(読響)の楽団員による「読響ハートフルコンサート」が13日、徳島市蔵本町の徳島大学病院で開かれ、外来患者らが立ち止まって弦楽器の演奏を楽しんでいた。
 がん患者らを支援する公益財団法人「正力厚生会」と読響が、全国のがん診療連携拠点病院などで行う取り組みで、県内では2014年以来8年ぶりに催された。
 モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏が始まると、診察の順番を待つ患者らが集まり、速いテンポのモンティの「チャルダッシュ」では体を揺らして楽しむ人もいた。アンコールを含めてクラシックやアニメ映画の楽曲など計11曲が演奏され、ラストの葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」が終わると、大きな拍手がわき起こった。
 娘の診察の帰りに演奏を聴いた同市の事務員尾崎紀子さん(35)は「コロナ禍で、生演奏を聴く機会が少ないなか、すてきな演奏でとても癒やしになった」と話していた。