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患者癒やす四重奏 近畿中央病院で読響 =兵庫

患者らを魅了した読響の弦楽四重奏

 読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が31日、伊丹市の近畿中央病院であり、バイオリン、ビオラ、チェロの弦楽四重奏が織りなすハーモニーに入院患者ら約70人が聴き入った。
 コンサートは、がん患者やその家族を支援する公益財団法人「正力厚生会」と読響が、2007年度から全国のがん診療連携拠点病院などで開いており、今回で90回目。
 この日は、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やサンサーンスの「白鳥」、葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」「エトピリカ」など計11曲を披露。涙ぐみながら拍手を送る人もいた。同市昆陽泉町の松本紀子さん(81)は「とても感激した。病院の中でこんなに素晴らしい音楽が鑑賞できるなんて、本当にありがたい」と満足していた。