読売日本交響楽団（読響）のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が２日、唐津市和多田の唐津赤十字病院で開かれた。バイオリンやチェロなどの弦楽四重奏の調べに、患者や家族ら約１２０人が聴き入った。

　コンサートは、がん患者らの支援を行う公益財団法人「正力厚生会」と読響が、２００７年度から全国のがん診療連携拠点病院などで開いている。

　今回は、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やアニメ映画「となりのトトロ」のテーマ曲など、幅広い世代に愛される１０曲が演奏された。

　入院中の女性（７０歳代）は「病室では生の演奏を聴く機会がないので、感動して泣きそうになりました」と話していた。