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患者の心 しみる音色 読響、駒込病院で=東京

演奏を披露する読売日本交響楽団のメンバー

 読売日本交響楽団による「読響ハートフルコンサート」が8日、文京区の都立駒込病院で開かれ、患者ら約80人がバイオリン、チェロ、ビオラによる弦楽四重奏の音色に聴き入った。

 コンサートは公益財団法人「正力厚生会」と読響が全国のがん診療連携拠点病院などで2007年度から続けており、今回で87回目。この日はモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「星に願いを」など計10曲が演奏された。ゲスト出演のソプラノ歌手、北野里沙さんも「アメイジング・グレイス」などを歌い上げた。

 入院中の荒川区の男性(68)は「モーツァルトが特に良かった。病気で体が弱ってるから余計にしみるね」と話していた。