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患者に音楽の癒やし 済生会中津病院 読響がコンサート=大阪 

院内での弦楽四重奏に耳を傾ける人たち

 読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が27日、大阪府済生会中津病院(大阪市北区)であり、患者ら約500人がバイオリン・チェロ・ビオラの弦楽四重奏に聴き入った。

 メンバーはモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章」や、「涙そうそう」、「川の流れのように」などを披露。吹き抜けホールに響き渡る音色に訪れた人たちも足を止め、アンコール曲の「ふるさと」では、患者らが演奏に合わせて合唱した。

 3週間前から入院しているという大阪市北区の女性(69)は「気がめいる日々だったが、素晴らしい生演奏に元気をもらった」と笑顔を見せていた。

 コンサートは公益財団法人正力厚生会と読響が、2007年度から全国のがん診療連携拠点病院などで開いている。