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病院で癒やしの四重奏 一宮 (愛知)

弦楽四重奏の美しい音色が響いたコンサート

 ◆読響がコンサート◆

 読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が4日、一宮市文京の市立市民病院で開かれた。バイオリン、チェロ、ビオラの弦楽四重奏の音色に、入院患者ら約150人が聴き入っていた。
 この日のコンサートでは、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や美空ひばりさんの「川の流れのように」など約10曲が披露された。途中でバイオリン奏者が、観客席を歩きながら演奏する場面もあり、会場は大いに盛り上がった。アンコールでは「ふるさと」が演奏され、患者らも合唱して、会場が一体となっていた。
 がんの治療で通院している市内の男性(81)は「色々な曲が聴けて心が癒やされた。楽しい時間だった」と満足そうだった。
 同コンサートは、公益財団法人「正力厚生会」と読響が、全国のがん診療連携拠点病院などで2007年度から続けている。