読売日本交響楽団のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が31日、柏市豊四季のおおたかの森病院で開かれた。患者や住民ら約70人が、バイオリン、チェロ、ビオラが奏でる弦楽四重奏に聴き入った。
　モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や美空ひばりさんの「川の流れのように」など計10曲を演奏。最後に患者や住民らが参加して「故郷（ふるさと）」を合唱した。入院している流山市の主婦（48）は「美しい音色で元気が出た。1時間があっという間に感じました」と喜んでいた。
　コンサートは、がん患者や家族らを支援する公益財団法人「正力厚生会」と読響が、2007年から全国各地の病院で開いている。