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読響メンバー 癒しの生演奏(埼玉)

クラシックを演奏する読響メンバー(さいたま赤十字病院で)

 読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が26日、さいたま市中央区のさいたま赤十字病院で開かれた。入院・通院中の患者や家族、職員ら約100人が、バイオリンとビオラ、チェロの弦楽四重奏に聴き入った。

 コンサートは、がん患者やその家族を支援する公益財団法人「正力厚生会」と読響が、プロの演奏で入院患者らの生活の質の向上につなげようと2007年に始めた。読響のメンバーが全国各地の総合病院などで演奏を披露している。

 この日はメンバー4人がモンティの「チャルダッシュ」や東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」など、クラシックを中心に9曲を演奏。観客は1曲ごとに大きな拍手を送っていた。さいたま赤十字病院の安藤昭彦院長は「治療以外に、どう患者をサポートするかも重視しているので非常に有意義な時間だった」と話した。入院患者の男性(75)は「晴れやかな気分になった」と満足そうだった。