患者の心癒す四重奏(秋田)
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なじみのクラシックから歌謡曲まで、生の弦楽四重奏に聴き入る患者や家族ら(17日、大館市立総合病院で)
読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が17日、大館市豊町の市立総合病院で開かれた。患者や家族、職員ら約250人が、2人のバイオリンとビオラ、チェロが織りなす弦楽四重奏に聴き入った。
3階ギャラリーを会場にしたコンサートには、車いすの患者も訪れた。モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」、美空ひばりの歌で知られる「川の流れのように」など、クラシックから歌謡曲までなじみ深い全10曲のプログラム。四重奏に合わせ参加者全員で「故郷(ふるさと)」も合唱した。最後の「情熱大陸」の曲には手拍子が起こった。
入院患者の男性(74)は「弦楽四重奏を生で聴くのは初めてだったが、知っている曲も響きが違う。とても、よかった」と、満足げに話した。病院職員の一人も「音楽は心の支えになる」と歓迎した。
コンサートは、公益財団法人「正力厚生会」と読響が、2007年度から全国のがん診療連携拠点病院などで続けており、県内では14年6月、秋田市の秋田赤十字病院で開催している。