助成事業

大学病院で弦楽四重奏(福岡)

弦楽四重奏を披露する演奏者

 がん患者とその家族らに楽しんでもらう「読響ハートフルコンサート」が11日、久留米市旭町の久留米大学病院で開かれ、読売日本交響楽団メ ンバーがバイオリンやビオラ、チェロの弦楽四重奏を披露した。
 コンサートは、がん患者を支援する公益財団法人正力厚生会と読響が、患者の生活の質向上の一環として2007年度から全国のがん診療連携拠点病院などで行っている。
 モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」などを約1時間にわたって演奏。入院患者ら約80人が静かに聴き入り、最後に唱歌の「故郷(ふるさと)」を合唱した。
 同病院で闘病中という女性患者(26)は「毎日の治療が続く中で一時でも豊かな時間を過ごすことが出来て良かった。こうした時間がもっとほしい」と話していた。