患者勇気づける四重奏(福井)
優美な音色を響かせる読響メンバー(福井市の県済生会病院で)
読売日本交響楽団のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が15日、福井市の県済生会病院で開かれ、患者や職員らが弦楽四重奏の演奏を楽しんだ。
公益財団法人「正力厚生会」と読響が、がん患者やその家族のために行っている事業で、2007年から全国の病院で開催している。
モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章といったクラシック音楽から、「川の流れのように」など日本の名曲まで、様々な曲が披露された。バイオリンやビオラ、チェロの弦楽器の優美な音色に、観客は目を閉じて聴き入るなどしていた。
現在闘病中という同市内の男性(68)は「幼い頃、近所の子がバイオリンを習っていたのをふと思い出し、懐かしい気持ちです。癒やされました」と話した。