読響癒しの四重奏(兵庫)
会場のロビーを埋めた患者や職員が、弦楽四重奏の音色に酔いしれた(県立淡路医療センターで)
読売日本交響楽団のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が3日、県立淡路医療センター(洲本市)で開かれた。患者ら約200人がバイオリンやビオラ、チェロによる弦楽四重奏に聴き入った。
モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章」やブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」をはじめ、アニメ「となりのトトロ」のテーマ曲など9曲を演奏。最後は、4人の伴奏で参加者全員が「ふるさと」を合唱した。
5月29日から入院しているという、淡路市尾崎の女性(68)は「病院にいると気が滅入ることが多いけど、幸せな気持ちになれた。今夜は薬なしでぐっすり眠れそう」と、笑顔で話していた。
ハートフルコンサートは、公益財団法人「正力厚生会」と読響が、がん患者と家族、医療従事者の生活の質向上を目的に、2007年度から全国のがん診療連携拠点病院などで開いている。