患者ら癒す弦楽四重奏(和歌山)
美しい演奏に聴き入る患者ら(田辺市の紀南病院で)
読売日本交響楽団のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が5日、田辺市新庄町の紀南病院で開かれ、患者や職員ら約150人がバイオリン、チェロ、ビオラの弦楽四重奏を楽しんだ。
メンバー4人は、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章などのクラシックと映画「アナと雪の女王」から「Let It Go」、映画「となりのトトロ」のテーマ曲など計10曲を演奏した。
会場の1階エントランスホールには美しい音色が響き渡り、最後の唱歌「ふるさと」では、患者らも演奏に合わせて歌詞を口ずさんでいた。
入院中の女性(70)は「4人でこれほど深い演奏ができるなんて。手術がつらかったので、とても癒やされました」と喜んでいた。
ハートフルコンサートは、がん患者の支援に取り組む公益財団法人「正力厚生会」と読響が2007年から全国各地の病院で開いている。