癒しの音色に患者ら拍手(山口)
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多くの患者らが詰めかけた読響ハートフルコンサート
読売日本交響楽団メンバーらによる「読響ハートフルコンサート」が開かれた13日、弦楽器の癒やしの音色が流れると、会場の宇部市の山口大医学部付属病院は、大きな拍手に包まれた。
公益財団法人「正力厚生会」のがん患者とその家族を支援する事業の一環で、県内で開かれるのは初めて。バイオリンの瀧村依里(たきむらえり)さんと山田耕司さん、ビオラの二宮隆行さん、チェロの浅川岳史さんの4人が出演した。
エルガー作曲の「愛の挨拶(あいさつ)」、美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」など11曲を披露。患者ら約130人がメロディーに乗って体を揺らしたり、口ずさんだりした。特に盛り上がったのは、最後の曲目「ふるさと」の場面。演奏に合わせて患者らが合唱し、ハーモニーがロビーに響いた。
けがで入院中の男性患者(57)は「学生の頃親しんだ曲を久しぶりに聞けて懐かしかった。涙が出た」と感動した様子だった。