助成事業

入院患者癒す弦楽四重奏(島根)

患者を癒した読売日本交響楽団による弦楽四重奏

 入院患者らに演奏を楽しんでもらおうと、読売日本交響楽団のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が11日、松江市母衣町の松江赤十字病院で開かれ、患者ら約120人が弦楽四重奏の美しい音色に耳を傾けた。
 がん患者らの支援に取り組む公益財団法人「正力厚生会」が、2007年度から同楽団と協力して全国各地で開催しており、県内で開催されるのは初めて。
 この日、バイオリンの山田友子さんと田村博文さん、ビオラの森口恭子さん、チェロの林一公さんが同病院を訪問。1階ホスピタルモールで、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章やディズニー映画「アナと雪の女王」から「Let It Go」など11曲を演奏。最後は、演奏に合わせて全員で唱歌「ふるさと」を合唱して締めくくった。
 入院中の雲南市加茂町の男性(78)は「懐かしい曲もあり、心を揺さぶる音色だった。古里が恋しくなりました」と涙ぐんでいた。(宮地恭平)