長大病院で読響が演奏(長崎)
美しい音色を響かせる読響のメンバーたち
読売日本交響楽団のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が17日、長崎市の長崎大学病院1階ロビーで開かれ、患者らがバイオリンなどの調べに耳を傾けた。
コンサートは、がん患者や家族の支援に取り組む公益財団法人「正力厚生会」が2007年度から、読響と共同で、全国のがん診療連携拠点病院などで開いている。県内での開催は初めて。
この日は、バイオリン、ビオラ、チェロの4奏者が登場。モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や、映画「となりのトトロ」の「さんぽ」、歌謡曲「川の流れのように」など約10曲を演奏した。
ロビーには、患者や家族らが集まり、目を閉じて体を揺らしたり、手拍子したりして聞き入っていた。長崎市館内町の主婦(63)は「生でプロの音楽を聞くのは久しぶりで、元気をもらった。クラシックから子ども向けの曲まで、幅広く楽しめた」と笑顔を見せていた。