病院に弦楽四重奏音色(鳥取)
美しい音色を響かせる読響のメンバー(鳥取市江津の県立中央病院で)
読売日本交響楽団のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が11日、鳥取市江津の県立中央病院で開かれ、入院患者らが弦楽四重奏の美しい音色に聞き入った。
がん患者らの支援に取り組む公益財団法人「正力厚生会」が読響と協力し、2007年度から全国のがん診療連携拠点病院などをまわっており、県内では初めて開催された。バイオリン2人とビオラ、チェロの奏者が、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のテーマなど10曲を演奏。アンコールでは、鳥取市出身の音楽家岡野貞一が作曲した「故郷(ふるさと)」の演奏に合わせ、患者らが合唱した。入院中の兵庫県新温泉町に住む農業女性(67)は「なじみ深い曲も多く聞けて楽しめました」と話していた。