入院患者ら100人 生演奏で安らぐ 岡大病院に読響奏者(岡山)
演奏を披露する読売日本交響楽団のメンバーら(岡山大病院で)
入院患者に生のクラシック音楽に触れてもらおうと、岡山大病院で14日、読売日本交響楽団(読響)の弦楽器奏者による「読響ハートフルコンサート」が開かれた。弦楽四重奏の美しいハーモニーが入院棟を包み込み、約100人の心を温めた。
がん患者の支援事業などに取り組む公益財団法人「正力厚生会」が、2007年から読響と協力して各地の医療機関で実施している。県内での実施は初めて。
岡山市出身のバイオリニスト薄田真さんら4人が、エルガーの「威風堂々」やボロディンの「ノクターン」、「川の流れのように」など9曲を演奏。用意した50席では足りず、数十人の立ち見も出る盛況ぶりで、患者らはうっとりと聴き入った。クラシックが大好きという女性(76)は「素晴らしい音色に心が安らぎました。音楽の力をもらったよう」と話していた。