小児がん 正しく理解して 金沢の団体を助成 「特別扱いしないで」 =石川
がん患者団体の活動などを支援する公益財団法人「正力厚生会」は、今年度の助成対象に32団体を決定し、県内からは「Golden Smile Project いしかわ」(金沢市)が選ばれた。
小児がんは白血病や脳腫瘍など、子ども(15歳未満)のがんの総称。小児がんの子どもと家族に対する社会の理解を深めようと、看護師や小児がんを経験した子どもの家族ら有志6人が昨年結成した。
代表を務める金沢医科大の伊川泰広教授(51)(小児科学)によると、小児がんの5年生存率は80%で、治療薬がなかった1950~60年代の20%以下から大きく改善している。伊川教授は「小児がんには『不治の病』のイメージが残っている。特別扱いが必要な病気ではないと知ってほしい」と話す。
小児がんと診断される子どもは国内で年約2000人、県内では年20~25人。医療が進歩する一方で、患者数が少ないこともあり、小児がんへの理解が追いついていないのが実情だ。病院から小学校に戻っても、周囲の過度な気遣いから不登校になる子どももいるという。
27日には、金沢港クルーズターミナル(金沢市)でチャリティー活動「レモネードスタンド」を行う。レモネード販売を通じて寄付金を募り、小児がんの子どもや研究を支援する活動だ。米国で小児がんの少女が2000年に始め、日本にも広がった。
昨年9月に行ったレモネードスタンドでは、来場者から「小児がんが治る病気とは思っていなかった」といった感想が寄せられたという。看護師で副代表の木村美代さん(54)は「小児がんについて知ってほしい。楽しく応援するきっかけになり、仲間を増やしていければ」と話している。
◇
がん患者団体助成事業などの問い合わせは、正力厚生会(03・3216・7122)へ。