助成事業

乳がん患者会 支え合う 「ピンクのリボン」に助成 =福島

 がん患者らの支援を行っている公益財団法人「正力厚生会」(樽見英樹理事長)は、県内で20年以上にわたって乳がん経験者らが交流を続ける団体「患者会ピンクのリボン」を今年度の助成対象に選定した。

 同団体が発足したのは2002年秋。福島市の県立医大病院に入院中に知り合った乳腺外科の患者たちが「退院後もリボンのようにつながってお互いに支え合うことができたら」との思いで活動が始まった。現在のメンバーは50~70歳代を中心に約15人。その多くが仕事を持ちながら集まる。

 年3~4回の会報発行やメンバー同士の交流会などに加えて、メンバー以外に参加を呼びかけて3か月に1回、日曜日に「ほっとサロン」を福島市内で開催している。フラワーアレンジメントなどの作業をしたり、カラオケを楽しんだりしながら、がんを経験した者同士で悩みや不安を本音で語り合ってきた。

 4代目の会長、伊瀬妙子さん(70)は、05年に同院で手術を受けたのをきっかけに参加。「一通りの治療が終わっても再発する方もいる。そんな時に『頑張って』とは言えない。でも、心の中のもやもやをぶつけてほしい」と語る。メンバーによる年1回の温泉旅行も楽しみの一つだ。同団体では手術の痕を気にして温泉に行くのをためらう人のため、湯あみ着のまま入浴ができるよう県内の温泉施設に協力を呼びかけた。

 対外活動では、7月12日に福島市内で開催されたチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2026福島」にブースを出展。手作りのバッグを販売しながら、メンバーががんと向き合う人々の連帯を呼びかけた。以降も、乳腺外科医やがん経験者らによる講演会、音楽療法を使ったセラピー体験会などを予定している。伊瀬さんは「乳がんに悩む人たちに『一人じゃない。仲間がいるよ』と伝えたい」と力を込める。

 がん患者団体助成事業などの問い合わせは、正力厚生会(03・3216・7122)へ。