がん患者応援 タオル帽子 糸島のNPO 手縫い「気持ち温かく」 =福岡
「公益財団法人正力厚生会」が公募した今年度のがん患者団体助成事業の助成金交付先が決まり、県内からは6団体が選ばれた。このうち、抗がん剤の副作用などで脱毛した患者のために、タオル製の帽子を手作りする活動が10年を迎えたNPO法人「糸島ハートの会」(糸島市)を紹介する。
市販のタオルを縫い合わせて作る帽子はサイズフリーで、肌触りが良いのが特徴。ウィッグを外した時やリラックスしたい時、就寝時など、いつでも自由にかぶることができる。
会の発足は2016年5月。当時乳がんを患っていた理事長の松崎智美さん(55)が、患者の仲間から「タオル帽子をもらって励まされた」という声に共感したことがきっかけだった。地元の糸島市からもタオル帽子の輪を広げようと、知人らと設立した。
現在の会員は40~80歳代を中心に約50人。月1回、市内の会議室を借り、手縫いで帽子に仕上げる。毎回20~25人が参加。これまでに6000個以上を作り、県内の病院に無償で届けてきた。
届け先は、会から打診して送る場合もあれば、病院の方から会に依頼があることも。届ける際は「大丈夫 ひとりじゃないよ」、「心の笑顔がつなぐ あなたとわたし」と手書きしたカードを添える。受け取った患者からは「落ち込んでいたけれど、頑張ろうと思った」といったメッセージがSNSなどで寄せられるという。
会の発足からちょうど10年。少しでも心地よくかぶってもらおうと、今も縫い方などの改良を続ける。松崎さんは「帽子が届くことで、少しでも気持ちが温かくなるよう、応援を続けたい」と話している。
活動は毎月第3金曜の午前9時半~午後0時半、糸島市の市民交流センター会議室で。問い合わせは同会のLINE=QRコード=へ。
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県内の他の交付団体は次の通り。がん患者団体助成事業などの問い合わせは、正力厚生会(03・3216・7122)へ。
NPO法人福岡こどもホスピスプロジェクト(福岡市)▽がん患者生活サポートFP(久留米市)▽ふくおか肺がん患者と家族の会コスモス(福岡市)▽血液がん患者・家族の会MUSUBI(大野城市)▽膵(すい)がん患者夫婦の会(福岡市)