助成事業

親ががん 小学生をサポート 左京の団体選出 =京都

 がん患者らを支援する公益財団法人「正力厚生会」が公募した今年度の助成事業で、府内からは、がんを経験した親を持つ小学生にサポートプログラムを提供する任意団体「京都CLIMB(クライム)」(左京区)が選ばれた。

 クライムは、親の病気を知った子どもに、感情の理解や対処の仕方などを支援する米発祥の心理・教育プログラムの名称。日本ではNPO法人「ホープツリー」が、医療従事者らを対象に指導者の養成講座を行っている。

 京都クライムは、2025年9月、代表で医師の木原歩美さん(46)が設立した。府内の医療従事者らの女性6人と活動している。メンバーの諏訪直子さん(53)は、「助成団体に選ばれたことで、より多くの人に活動を知ってもらえるのでは」と期待する。

 5年前、未就学の子ども2人がいる木原さんの友人の夫ががんになった。子育て世代の患者は少なく、情報不足に悩む姿を見た。友人は休職し、夜中の緊急入院時には子どもたちを伴ったという。

 木原さんは「親の病は子どもにとって衝撃的。孤立感を減らして回復するためにも、同じ体験を持つ子ども同士が交流する場が大切」と痛感したことが、発足のきっかけとなったという。

 活動の第1弾として、6月13、27両日、中京区でクライムのプログラムを実施する。がんと診断された親を持つ6~12歳の小学生と、その保護者が対象で、参加無料。箱や人形、お面などを使い、混乱や怒り、不安という自らの感情と向き合ってもらう。親とのコミュニケーションを促進したり、幸せや楽しさといった気持ちを感じてもらったりすることが目標。

 木原さんは「様々な感情や情報を共有できることは、その家族にとって困難を乗り越えていく力になる」と話し、参加を呼びかけている。

 事前申し込み(6月7日締め切り)や問い合わせは京都クライム(info.cancer.kosodate@gmail.com)。