がん患者会やサロン援助 秋田「きぼうの虹」に助成 =秋田
がん患者団体の活動を支援する公益財団法人「正力厚生会」が公募した2026年度がん患者団体助成事業の対象に、県内から「県がん患者団体連絡協議会きぼうの虹」(秋田市)が選ばれた。
きぼうの虹は08年5月、県や医療機関と連携し、がん患者同士の支え合いの場であるがん患者会やがんサロンを援助するために創設された。現在、6団体約80人の会員が所属している。
主な活動は、県内各地域や病院ごとにあるがん患者団体などを紹介する冊子「がんサロン紹介ブックあきた」の編集・発行。がん患者会同士の交流会や、一般向けの交流会も年1回開き、患者や家族同士の情報交換を手助けしている。
代表の三浦恵子さん(73)は、「がん患者やその家族が抱える不安や悩みの解消には、がん治療をした人の経験が役に立つ」と語る。
以前は、がん患者は「治療に専念した方がいい」と休職や退職に追い込まれがちだったが、近年では治療費や通院にかかる交通費を賄う必要があるため、ステージ4でも職場の理解を得て仕事を続けることがあるという。三浦さんは「病気になったからといって仕事を辞めないで」と語る。
厚生労働省が発表した24年の秋田県のがん死亡率は、28年連続で全国ワースト1位だ。三浦さんは「患者ではなくても、不安な人は気軽にがんサロンに参加してほしい」と語り、「がんが治った人も、がんになる人に情報を伝えるため、がんサロンで自分の経験を語ってほしい」と呼びかける。
きぼうの虹は31日、秋田市の秋田拠点センターアルヴェで、正力厚生会助成事業のシンポジウム「学ぼう秋田県のがん事情」を開く。放射線治療や腫瘍内科について秋田大の専門家が講演するほか、秋田赤十字病院と秋田厚生医療センターの専門家が来場者の質問に答える。問い合わせは三浦さん(090・5188・3902)。
がん患者団体助成事業への応募方法などに関する問い合わせは、正力厚生会事務局(03・3216・7122)へ。