助成事業

小児がん 患者と家族支援 つくばの団体 =茨城

 がん患者団体などの活動を支援している「公益財団法人正力厚生会」の今年度の助成対象に、県内からは小児がんや難病の子どもたちと家族を支える「一般社団法人ヒスターズナウ」(つくば市)が選ばれた。2歳の次男を小児がんで亡くした代表理事の照井美穂さん(44)は「必要とする人の支援につなげたい」と話している。

 照井さんは2020年3月、次男が筑波大病院に緊急入院し、24時間付き添うことになった。食事もコンビニ弁当やインスタント食品ばかりで栄養が偏り、徐々に疲弊。闘病する次男、さみしさを感じている長男を前に自責の念を感じた経験を持つ。同じ思いをする人を支えたいと、21年5月に団体を設立した。

 団体は、小児がんの入院患者が多い筑波大病院があるつくば市を拠点に活動する。患者に付き添う家族のために栄養バランスがいい弁当を安く販売したり、タオルや歯ブラシ、軽食をまとめた「緊急入院支援パック」を用意して配布したりしている。

 また、レモネードを販売した収益を寄付する「レモネードスタンド」や大学での講演などの啓発活動も実施する。つくば市の中央公園レストハウスでは毎週月・金曜午前11時~午後3時、がんについて話ができる「つどいの場」を開催している。

 助成は22年度に続いて2度目。今年度の助成金を活用し、遺族交流会の一環として夏に鉾田市で1泊2日のキャンプを計画している。きょうだいを亡くした子ども同士が親や親戚に遠慮せず、楽しいことも悲しいことも話せる場にする考えだ。

 照井さんは「つくばを小児がんに優しいまちとして全国に発信したい。当事者の方に声を届けたい」と語る。問い合わせは「ヒスターズナウ」のメールアドレス(histarsnowtsukuba@gmail.com)へ。