助成事業

がんのママ 交流で支援 福岡のNPOに助成金 =福岡

◆20日に親子教室 医師らの相談も 
 公益財団法人正力厚生会が公募した今年度のがん患者団体助成事業の助成金交付先に、県内からは福岡市のNPO法人「がんのママをささえ隊ネットワーク ETERNAL BRIDGE」が選ばれた。
 同法人は、子育て中にがんになった母親らを支援する活動に2016年から取り組む。発起人は乳腺専門医で3児の母でもある金城舞さん(44)で、母の山田佳代子さん(70)が代表を務め、現在は医療従事者ら約10人で活動。患者の相談に乗ったり、交流会を開いたりしている。
 昨年は、がんについて知ってもらうイベント「街角がん教育」を初開催し、参加した親子16人に闘病経験者が体験談などを語った。子どもたちからは「がんになるのは誰のせいでもないと知った」「家族ががんになったらたくさん声を掛けたい」などの感想が寄せられたという。
 今年は「親子de街角がん教室」と題して、今月20日午前10時半から、福岡市中央区の市NPO・ボランティア交流センターあすみんで2回目を開催する。同日午後1時からは、医師や看護師、がん経験者による相談会も実施する予定という。
 金城さんは「当事者や家族、周りの人々が支え合いながら乗り越えていけるようにサポートしたい」と話した。
 入場無料。事前申し込みが必要で、15日までにメール(info@sasaetai.or.jp)かホームページ(http://www.sasaetai.or.jp)で申し込む。託児は要予約で13日締め切り。