助成事業

がん患者の悩み寄り添う 福島NPOに助成金 =福島

 公益財団法人正力厚生会の2023年度がん患者団体助成事業の助成金交付先として、県内からは福島市のNPO法人「がんピアネットふくしま」が選ばれた。
 2015年に発足した同法人は、患者や家族らが悩みを語り合うサロンを県内各地で開催している。このほか、仲間として寄り添うサポーターの育成や、教育現場で正しい情報を伝える「アドボケートスピーカー」の勉強会を開いている。
 18年からは年1回、市民公開イベントとして、シンポジウムを開催。今回の助成金はシンポジウムの開催費用に充てる。今年は、9月9日に「ふくしん夢の音楽堂」(福島市)で開催する予定だ。
 自身も卵巣がんを経験している鈴木牧子理事長(68)は「生きる力が湧いてくるようなイベントを積極的に開いていきたい。誰一人孤独にさせないがん対策の実現に尽力したい」と語った。