乳がん患者会に助成金を交付 =岡山
がん患者やその家族らを支援する公益財団法人「正力厚生会」の今年度の助成金交付先に、乳がん患者会「あけぼの岡山」(岡山市北区学南町)が選ばれた。
1988年に設立された同会は、患者同士の親睦のほか、乳がんを早期発見するための啓発活動などを実施。地域の愛育委員らに自己検診の方法を伝え、病院での検診を定期的に受けるよう勧める講演会を開くなどしてきた。
自身も元患者で、代表の宮本絵実さん(72)は「乳がんは早期発見できれば高い確率で治せる。そうした情報を多くの方に知ってもらいたい」と話す。
今回の助成金は、乳がん患者約1500人を対象にしたアンケート調査に使う。診断前に起きた体の変調などをデータ化し、今後の啓発活動に役立てる考えで、宮本さんは「私たち患者だからこそできることを発信していきたい」と意気込んでいる。