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助成事業 QOLへの助成

「ピアサポートふくい」に助成金=福井

◆代表「がん患者に寄り添う」 
 患者団体を支援する公益財団法人「正力厚生会」が公募した2018年度がん患者団体助成事業の助成金交付先に、闘病経験を生かして患者の悩みを聞く支援団体「がん患者ピアサポートふくい」(福井市)が選ばれた。14年度以来2度目の選定に、代表の伊藤重一さん(69)は「これからも患者に寄り添っていきたい」と話す。
 現在、がん経験者3人とその家族を含む4人が所属。医療スタッフや心理士、音楽療法士らが月1回、患者を支える県済生会病院(同市)の「メディカルカフェ」に加わり、体験を共有できる仲間として心身に関する不安に耳を傾ける。
 今月11日には、直腸がんの男性(71)が参加。「がんは、もう小さくならんでしょう」とうつろな表情で話すと、伊藤さんは「私も20年ほど前、6センチの肺がんが見つかりましたが、なんとか生きてます」と笑顔で励ました。男性は少し表情が明るくなり、亡き妻とのなれそめまで話が及び、「いい人生やったから、残りを一生懸命生きないとな」と前を向いた。
 伊藤さんは01年に肺がん、04年には胃がんを経験。周囲の理解はまだ乏しく、「病名を明かせず周囲から隠れるように過ごした」という。同じ境遇にある患者の力になりたいと、カフェを通じて意気投合した仲間と13年10月にピアサポートふくいを設立。14年度に厚生会の助成先に初めて選ばれた。
 だが、またしても伊藤さんをがんがおそった。16年、生存率が低いと言われる膵臓(すいぞう)がんが見つかり、「今度はもうだめかな」と観念しかけた。手術や抗がん剤など半年間の治療を支えたのは、再びカフェに戻ろうという熱意だった。「もし自分が相談に来たら、患者なら、どんな言葉をかけようか」と想像するうち、「これを乗り越えればもっといい相談ができる」と奮起した。
 復帰後は、支援団体の関係者らでつくる「がん哲学外来市民学会」の認定コーディネーターを取得。今年度の助成金10万円は、県外での勉強会にメンバーと参加する交通費などに充てるつもりだ。伊藤さんは「人生が続く限り、努力を続けたい」と話す。
 入会やカフェに関する問い合わせは伊藤さん(090・2839・8433)。

(2018年05月25日)

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