助成事業

茶話会で治療の情報交換=宮城①

 公益財団法人・正力厚生会の2014年度がん患者団体助成事業に、県内から「ホッとサロンとめ」(登米市)と「四つ葉の会」(仙台市青葉区)が選ばれた。両団体の活動を紹介する。
 ◆「ホッとサロンとめ」
 10年に設立された「ホッとサロンとめ」は、登米市の登米老人福祉センターと登米市民病院を会場に、がん患者や家族が月2回、集まっている。治療の情報交換や悩みを相談し合う茶話会、コンサート、薬剤師や栄養士の講話を聞く機会も設けている。
 代表の鈴木玲子さん(52)は自身もがん患者で、治療を続ける中で薬や食生活など、分からないことに突き当たり、同じ悩みを持つ患者などと結成した。現在は、スタッフ5人で活動している。
 茶話会などは、1回100円で誰でも参加でき、多いときには約20人が集まる。鈴木さんは「互いの経験を共有したい」と話す。
 鈴木さんと長女の渚さん(22)らは「ホッとサロンとめ便り」として、A4判の用紙に茶話会での出来事や今後の予定などをまとめ、これまでの参加者約40人に毎月送っている。
 鈴木さんは「参加者が楽しそうに話している様子を見ると、活動をやめるわけにいかない。私自身、体の調子が悪いときもあるけど、頑張りたい」と意欲的だ。