豊田の団体に助成金=愛知
公益財団法人・正力厚生会のがん患者団体の助成事業に、県内からは、豊田市を拠点に活動する「がんのピアサポート ミーネットみかわ」(4月から「楽(らっく)みかわ」に名称変更)が選ばれた。メンバーたちは「がん患者やその家族の支援に一層努めたい」と思いを新たにしている。
代表を務める同市在住のピアノ講師・川田祐子さん(56)が2012年4月に仲間と設立。がん患者やその家族を対象に、生活や闘病の様々な不安を和らげようと、毎月第3金曜日午前11時~午後2時に名鉄豊田市駅前の「とよた市民活動センター」の1室で相談を行っている。予約不要で時間制限もなく、1日平均7人が訪れるという。
川田さんを含む相談員27人も、がんの治療中か体験者、またはその家族で、「苦しむ患者や家族からお金は受け取れない」として無償で活動している。助成金15万円は相談員の交通費や、相談を受ける際に情報提供に使うパソコンの購入費などに充てる。川田さんは「相談して楽になったと思ってもらおうと、名称を『楽みかわ』に変えた。資金面で不安はあったが、助成金で一層活動に専念できる。相談員の研修にも力を入れたい」と話している。