助成事業

弱音話せるカフェ=岐阜②

◆健康支援ディアス
 2011年3月に、がん患者だけでなく、その家族、遺族、医療従事者まで、がんに関わる全ての人を支援する目的で設立された。
 きっかけは、永井知子代表(46)が7年前、両親を相次いでがんで亡くしたことだった。がんに苦しむ肉親を目の当たりにし、自分自身も精神的・肉体的な負担に苦しみながら、誰にも相談できなかった。
 「家族でも気軽に弱音をはけて、何でも話せる場所をつくりたい」。そんな思いで12年3月、「感動カフェ・ディアス」を開設した。
 患者や家族同士が交流して情報交換したり、看護師や保健師が相談に乗ったり。「カウンセリングや相談所のように構えずに、誰でも話せる喫茶店」だ。
 助成金30万円は、毎週水曜にカフェで開いている「ラフターヨガ」を、100人で楽しむ交流イベントに充てる。永井代表は、「がんに関わる人に、1人でも多くこの場を知ってもらう契機にしたい」と話す。