助成事業

がん患者らに情報発信=神奈川

 公益財団法人「正力厚生会」による今年度の「がん患者団体助成事業」の助成対象が決まり、県内からは、「BCネットワーク」(横浜市青葉区)が初めて、「Hope Tree」(川崎市中原区)が3回目の選定となった。
 BCネットワークは、米国在住で乳がんを経験した代表の山本眞基子さん(53)らが2005年に結成。日米の医師の協力のもと、両国で開くイベントやメールマガジンを通じて、乳がんや女性の健康に関する情報を発信している。日本の事務局は横浜市青葉区在住のメンバーが務めている。
 4月21日には、在ニューヨーク日本総領事館大使公邸で乳がんに関するシンポジウムを開き、65人が参加した。最新の乳がん治療法や、がんと向き合って周囲の人と課題を乗り越えようという患者の生き方「がんサバイバーシップ」などについての講演が行われた。
 山本さんは「患者が適切で満足できる検査や治療法を選択できるよう、“Knowledge is Power”をモットーにこれからも情報を発信していきたい」と話している。
 今回の助成金は8月3日に大阪で開く「第3回乳がんタウンホールミーティング@大阪」の運営費に充てられる。