助成事業

福岡市の「ストップ・ざ・がんの会」 助成対象に=福岡

 がん検診の受診を呼びかける市民向け出前講座などに取り組む福岡市のNPO法人「ストップ・ざ・がんの会」(約70人)が、公益財団法人正力厚生会の2013年度がん患者団体助成事業の助成対象に選ばれた。ストップ・ざ・がんの会では、助成金を出前講座で講師を務める医師らの謝礼などに充てる予定で、下田八須子理事長(68)は「さらに啓発に励みたい」と話している。
 同会は、がんによる死者を減らすことを目指し、患者や家族、健康に関心の高い市民らで05年に発足。自主的に研修を重ねる中で、がんの征圧には、検診による早期発見が大切だとの方針に行き着いた。
 出前講座は06年にスタート。医師や保健師らがほぼボランティアで講師を務め、市内の公民館で、市民約50~100人を前に最新の治療方法や検診の必要性を紹介している。昨年は17か所で開き、同法人の会員たちも、参加者の関心を高めようと、市民が検診の大切さに気付く内容のコミカルな寸劇を披露した。
 また、公民館などでのがん検診車による検診に会員を派遣し、受診者の誘導などを手伝うほか、乳がんなどの患者団体が、街頭で早期受診などを呼び掛けるビラを配る際にも支援している。
 行政が行う胃がんや乳がんといった5大がんの検診受診者は、全国では少しずつ増えている。しかし県内の受診率は、全国平均を下回っている。
 下田理事長は「がんは早期発見すれば高い確率で治せる時代になっている。受診率向上のため、力を合わせたい」と語った。