助成事業

弦楽で聴く 懐かしの曲(長野)

患者らの前で披露された弦楽四重奏(28日、佐久市で)

 読売日本交響楽団のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が28日、佐久市中込の佐久総合病院佐久医療センターで開かれ、患者や職員ら約100人がバイオリン、チェロ、ビオラの弦楽四重奏を楽しんだ。

 バイオリンの田村博文さんが司会を務めながら、ほかのメンバーと4人で、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やジブリ映画「となりのトトロ」の主題歌など、親しみやすい曲を中心に8曲を演奏。アンコールでは唱歌「故郷(ふるさと)」のほか、県歌「信濃の国」の演奏に合わせ、患者らが一緒に歌を口ずさんだ。

 会場となった病院1階のいこいの広場には美しい音色が響き渡り、吹き抜けの2階フロアで聴き入る人もいた。入院中の男性(68)は「好きな曲、懐かしい曲ばかりで感激した」と喜んでいた。

 ハートフルコンサートは、がん患者らの支援に取り組む公益財団法人「正力厚生会」と読響が2007年から全国各地の病院で開催している。県内では今回で3か所目。