助成事業

患者の心 癒す音色(広島)

 読売日本交響楽団(読響)のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が20日、広島赤十字・原爆病院(広島市中区)で開かれた。患者や職員ら約110人が、バイオリンやビオラ、チェロによる弦楽四重奏に聞き入った。

 モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や映画「となりのトトロ」の主題歌など10曲が演奏された。患者らは、手をたたいたり、リズムに合わせて体をゆらしたりして楽しんだ。入院中の男性(75)は「知っている曲ばかりで自分も一緒に口ずさめた。入院中は痛み止めで気分があまりよくないけど、音楽に癒やされた」と笑顔だった。