助成事業

病院で読響コンサート(秋田)

秋田赤十字病院のロビーで披露された読響メンバーによる弦楽四重奏(3日)

 読売日本交響楽団のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が3日、秋田市上北手猿田の秋田赤十字病院で開かれ、患者ら約100人が弦楽四重奏の調べを楽しんだ。コンサートは、がん患者らへの支援事業を行っている公益財団法人「正力厚生会」が、2007年度から各地で実施しており、県内で開かれるのは今回が初めて。
 この日は山田友子さん(第1バイオリン)、田村博文さん(第2バイオリン)、森口恭子さん(ビオラ)、林一公さん(チェロ)のカルテットが、アイネ・クライネ・ナハトムジーク(モーツァルト作曲)第1楽章や坂本九さんの歌で知られる「見上げてごらん夜の星を」(いずみたく作曲)など、誰もが耳にしたことがある12曲を演奏した。
 ラストは秋田県出身の作曲家成田為三(1893~1945年)が作曲した「浜辺の歌」で、患者らが演奏に合わせ「あした浜辺をさまよえば~」と歌った。
 母の見舞いに訪れたという同市広面、主婦(57)は、「クラシック音楽が好きなので、期せずしてすてきな音楽が聴けて良かった」と笑顔を見せた。