助成事業

読響四重奏の調べ 患者癒す(沖縄)

美しい音色を響かせる読売日本交響楽団のメンバー(那覇市立病院で)

 読売日本交響楽団のメンバーによる「読響ハートフルコンサート」が22日、那覇市古島の那覇市立病院で開かれ、患者ら約80人が弦楽四重奏を楽しんだ。
 コンサートは、がん患者やその家族の支援事業に取り組む公益財団法人「正力厚生会」が2007年度から全国各地で開催していている。
 この日は、エルガーの「愛の挨拶」などのクラシックをはじめ、「となりのトトロ」「川の流れのように」「ふるさと」など計12曲を演奏。患者らは目を閉じてうっとりと聴き入ったり、歌詞を口ずさんだりしていた。
 定期健診の時にコンサートがあることを知って、近所から訪れた男性(69)は「読響の生演奏は東京で聴いて以来30年ぶり。病院で聴けるなんて感激です。素晴らしかった」と目頭を押さえながら話した。